『ゴーストワールド』が見たい

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『ゴーストワールド』が見たい。

最近ほとんど映画館に行けていないから、1年くらい楽しみにしていたいくつかの映画を見損ねている。『キリエのうた』なんて絶対見にいくはずだったのに、いつの間にか公開が終わってしまっている。『首』も見たいが、このままだとずるずる先延ばしにしてしまうだろう。

それもこれも、映画館が遠いからだ。京都にいる頃には自転車を十分程度走らせれば出町座や京都シネマ、アップリンク京都にMOVIXなど、毛色の異なる映画館にすぐ行くことができた。まだ布団にくるまっているけれどあと30分で始まってしまう、みたいなことになっても、ちょっと慌てて顔を洗って適当な服に着替えて家を飛び出せば、なんだかんだ開演には余裕で間に合っていた。

それなのに、今は映画館が遠い。電車に乗らなければならないというのが本当にめんどくさい。仕事終わりにふらっと立ち寄るのもありだが、やっぱり労働は体力を使うので、どうにも気乗りがしなくなってしまう。そんなマイナスを抱えたまま映画館に行くのは義務みたいで癪だから、いつもトボトボと家に帰る。

しかし、『ゴーストワールド』はなんとしても見たい。どこで知ったのかは覚えていないけれど(雑誌かな?)、かなり前からいつか見たいと思っていた。

青春映画はいつだって正しいし、良い映画の温度感を一度経験してしまえば、寒々とした夜道が心地よい痛みに変わる。退屈な生活の中に持ち込まれるささやかな出来事がきちんと2時間の映画になるという事実を知るだけでも、僕たちが実際に生きている時間も映画みたいに輝くはずだ。

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朝、コーヒーを淹れて専用の水筒に注ぎ入れ、それをちびちびと飲みながら日記を書いたり作業をしたりする。いつもよりだいぶ早く起きたので色々と進んで嬉しい。 しかしどうもおかしい。コーヒーを一口飲むたびに、ポタポタと雫になってその液体が落ちていく。幸い真っ白なTシャツを着ていたわけではなかったので大きな損害こそ出なかったが、そんなに口元が緩んでいるのかと自分の幼児性を疑ったりする。僕には見えない水の流れがワジのように連なっているのかと考えて、水筒をざっと拭いてみるも、やはり飲むたびにコーヒーがこぼれ落ちていく。 二十滴ばかりコーヒーを無駄にしてようやく気がついたのは、水筒の先にあるゴム部分が緩んでいるということ。本体とその先端の間にできた隙間が、僕の唇と水筒の設置面の手前でコーヒーを排出するようになっている。ネジを締めるようにしてそのゴム部分を水筒にくっつけると、もうコーヒーはこぼれてこない。幼児ならば気づかなかったはずの問題を解決する僕は優れて大人である。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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