どうすればよいのだろう

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なんとか記事を書き上げて公開まで持っていくことができた。絶対読んでくれ。

堀江敏幸「送り火」 不必要な引用【第1回】
しかし、とりわけ絹代さんを惹きつけたのは、教室全体に染みいりはじめた独特の匂いだった。子どもたちはみな帰省の墨汁を使っており、時間をかけて墨を磨るのは陽平先生だけだったけれど、七、八人の子どもが何枚も下書きし、よさそうなものを脇にひろげた新...

とはいえこれは僕の記憶を僕の趣味に従って書いたまでのもので、一体誰が読むんだ、という思いを抱かずにはいられない。僕は自分という一人称しか書くことができないのかもしれない。それはつまらないことだ。

ターゲットを絞って云々、みたいなことをしたいわけではないが、もうちょっと半径を大きくするというか、ちゃんと他者が読んで面白いものを書きたいという気持ちがある。それに僕は元々私小説がそんなに好きじゃなかったはずだ。

もっと文章で遊んでいきたい。ちょっぴり反感を持っているものを、そこまでしなくてもいいくらいにコテンパンにしていったり。まあ色々考えてみる(こういう口ぶりで、ちゃんとものを考えた試しはないのだけれど)。


まあ必要悪ということで、基本的なSEOとかの勉強はすべきなのかもしれない。嫌だけど。表現として自立すること、それだけは忘れずに悪戦苦闘していく。

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仕事終わりには結構雪が降っていた。この冬にちゃんと目にした雪はこれが初めてだ。風も強く、ちょっとした吹雪だなと思ったが、「こんなもの雪が降ったうちには入らないよ」だとか「これで吹雪と思ってるとか笑える」とか言ってくる脳内の雪国人が馬鹿にする声が聞こえてくるので、駅から家に帰るまでの道中、シャリシャリと雪の混じった水たまりに足を突っ込もうとも意に介せず、いつもより背筋を伸ばして余裕綽々の表情を取り繕いながら大股で歩く。家に着くや否や浴槽にお湯を張り、それを待つ間ブルブルと震える僕の体を電気ストーブで温めていたら、どうにもその場から離れられなくなり、お湯が少し溢れ出してしまった。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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