日記

今年のお仕事も終わり、完全に年末である。 最終出勤日は午前中に大掃除、午後に職場での飲み会。昼過ぎから飲酒してしまい、十六時くらいにはほろ酔いになってしまう。 「昼から酒飲むやつの気がしれない」と至る所で公言してきたくせに、まあ半ば強制だということで躊躇なくビールやらワインを口に運ぶ。この前泥酔した時以来の飲酒だからか、一口目には若干の緊張があったもののすぐに酔いも回って少しだけ声が大きく早口になってしまう。 家に業者が来る用事があったので、早めに退散。しかし帰りの電車で無性に眠くなってしまう。ついこの間に電車内で眠りこける危険性を知ったはずなのに、睡魔というのはやはり生理的なものであるからどうも抑えることができない。 まあ結局最寄駅でハッと目が覚める程度の眠気であったのでよかった。部屋に戻ると、業者の人が扉前で待っている。遅れたかなと思ったが、そんなことはないらしい。それなら待たせた僕の責任なんてものはないよな、と水をがぶ飲みする。 夕ご飯に油そばを食べる。もう数年は食べていないと思う。なぜだか年末になるとラーメンを食べてしまう。近くにいた友人たちもその多くが帰省をしたり、大切な人と過ごしていたりする。そんな中、底冷えする年の瀬の19時半に、満腹でひとり歩く夜道の寂しさは嫌いじゃない。いつもは頼まない餃子なんか頼んじゃったりしてね。
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映画についての覚え書き

夕方から渋谷に濱口竜介の『悪は存在しない』を見に行く。最近それなりの頻度で渋谷に行っているので、大体の出口にはパッといけるようになっていたのだが、上映時間十五分前に駅に着いたこの日に限って迷ってしまう。改修途中の構内は思わぬところで曲がって...
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部屋は隙間だらけ

長い間眠ったがゆえの疲労感とともに目を覚ますと、近くから人の声が聞こえてくる。同じ建物の別の階から届いているような具合で、それはちょうど実家の二階から一階で話している家族の声を聞いているような感じだ。生暖かい空気の中で、ぼんやりと色々なこと...
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二日酔いに負けない

遅くまでお酒を飲み、そのまま転がり込んだ人の家で目を覚ます。お酒を飲んだ翌日は無為に過ごしてしまいがちなので、このまま直帰せずにどこかに寄り道しようと思う。二日酔いに優しいすっきりとした醤油ラーメンを食べながらあれこれと戦略を練っていると、...
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サボり日記

二日連続で大寝坊を決めたので朝日記を書く時間がありません。ただ大寝坊してしまうということは前夜が楽しかったということだし、健康的に眠れているということだし、まあそれはそれでよしということにします。
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YouTubeの健康的な活用法

朝、具沢山のお味噌汁を作ることにハマっている。というのも、最近土井善晴さんの「人生が楽になるお味噌汁の作り方」という動画ばかり見ているのである。要点をかいつまめば、「お味噌汁には何を入れたっていい」「具沢山にしてしまえばお味噌汁がおかず代わ...
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そこまで貧乏じゃない

ふと銀行口座の残高を調べてみると、残り数百円しかない。しかも明細によれば、二度ばかり「緊急補填金」と称された多額のお金が振り込まれており、それでマイナスがプラスに転じているにすぎない。こんなにお金を使ったっけなと思いながら、緊急補填金につい...
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幻の野菜

ずっと引きこもって作業をしていたので、気分転換をしようと買い物に行く。ちょっと散歩もしたいということで、普段は通らない道とかを通ったりする。いつも行く駅前のところとは別のスーパーは、やはり品揃えや価格帯も異なっており面白く、ついつい余計な買...
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お昼の風景は変わりゆく

昼休みにトンカツを食べに行く。そこそこ並んでいたのだが案外すっと店に入れた。小さい店なのにこの回転の速さはさすが昼飯時のオフィス街だと思う。開いた入り口を正面に見据えつつトンカツにがっついていると、初老の男性が待ちの列に並んでいる姿が目に入...
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これまで調理したことのない食材を買うのが楽しい

杖みたいに長いごぼうが春の食材として売っていたので、思い切って買ってみる。洗いごぼうである。綺麗に洗われたその根菜は、日焼けした皮膚のようにも見える。実際に手に取ってみると思っていた以上に固く、これが食材であるとは到底思えない。チャンバラで...
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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで日記について考えた

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んだ。結構長い間自分が考えてきたことが整理されたような気がしてよかった。たとえば次のまとめ。① 読書——ノイズ込みの知を得る② 情報——ノイズ抜きの知を得るここでいう「ノイズ」とは、ある個人にとっ...