ちゃんとした勉強

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新しく出た美学の入門書を数日前に読み終えた。

著者はバウムガルテンに関する著作で博士論文を書いた、井奥陽子さん。市民講座の講義をもとにした新書とあって、語り口も柔らかでとても読みやすい。

本書を通して一貫しているのが、美学にまつわる様々な概念が成立する過程を、「AからBへの移行」として捉えている点だ。一つ例を挙げれば、芸術家という概念は「職人から天才」へとその力点が転換したものとされる。芸術家=天才という定式が当たり前になっている現代という時代は、この思想史的な流れを意識することで相対化される。


この本を含め、美学にまつわる入門書を三冊くらい読んでみようと思っている。そのまとめも一つの記事にして公開したい。

しかしこの本にバウムガルテンの名が全く出てこないのにはびっくりした。ど専門を外した、ストイックな著述。なかなか興味深いですね。

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ほんのり二日酔い気味で、しょっぱい汁物が食べたい。 ということで、昼休みに職場近くのラーメン屋に行く。濃厚ラーメンみたいな気分ではないので、ぱっと見ですっきりとした醤油ラーメンのありそうなお店を探すと、集来というお店に心を惹かれる。 ビルの一階、ちょっと奥まった場所に位置するそのお店は、一時少し前に向かうと、四、五人の列ができている。まあラーメン屋だからすぐに入れるだろうと思って並ぶと、十分くらいで店内に案内される。 頼んだのは手打ち麺のサンマーメン。存在こそ知っていたが、実際に食べたことはない。頼む際に「あれ、サンラーメン」だっけと疑い、店員の顔色を窺って自分の発言が正しかったのかを確かめてみるが、怪訝な表情を浮かべることもない。多分合っているだろうと思って再度お品書きを見返すと、やはりサンマーメンで合っている。よかった。しかしこれはどういう意味なのだろう。 五分くらいで着丼。キャベツ、もやし、ヤングコーンなどの野菜あんがたっぷりと乗ったその見た目は、まるで二郎系ラーメンであるかのようだ。しかも手打ちの麺はもちもちと縮れた太麺だ。 スープを一口啜ってみると、さっぱりとした醤油味。水分塩分を欠いた身体に染み渡る優しい塩味に、熱々のあんかけが美味しい。やはり二郎系などではない。スープをしっかり吸った太麺は、噛むたびに麦の甘さがふわっと鼻を抜けていく。 しかし何よりこのラーメン、野菜と麺の比率がおかしい。野菜七、麺三くらいの感じ。野菜を口いっぱいに頬張ると、ついでにちょっと麺がついてくるような感じだ。 小さい頃はラーメンでも焼きそばでも、麺だけあれば具材なんてあってもなくても変わらないと思っていたのに、ここ数年で具材こそが麺類の真骨頂だと思えるようになってきた。そんな自分の変化がそのまま可視化されたようなこのラーメンを食べ終えると、お腹がいっぱいで眠くなってしまう。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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