誤字を見つけると嬉しい

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今週から、レフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』を読み進めている。メディア論の新しい古典と称されることもある名著で、最近ちくま学芸文庫から復刊された。

原著は2001年出版。デジタル・メディアがちょうど世界を覆い始めた頃の議論で、新しい文化の形態を理論化したほとんど最初期の著作である。

ただ全く新興の文化を断絶として描き出す本ではない。むしろコンピューターの「画面」を過去の文化——印刷物や映画——との関連性から読み解く議論が展開されている。

本書の中で登場する具体例は2023年に生きるコンピューターに疎い僕にはほとんど馴染みのないもので、いちいち調べないと説明が理解できなかったりもする。その当時の新しさが、今では古さを感じさせるものになっているのは、よくあることだとしても結構面白い。

まだ読んでいる途中なので、特に何かをまとめたりはできない。ただ、誤字を見つけた。23ページの記述で、本当はロトチェンコと書くべきところがトロチェンコになっていた。こういうのに気がついたら、版元にでも伝えるべきなのだろうか。


今後はこのサイトを書籍のまとめを行う場としても使っていきたい。そしてそのまとめを、くだらない記事と連携させていく。ぼんやりと考えていることはこうまとめられるのだが、結局その試みがどうなるかは具体的に書いてみないとわからない。だからその一例として、本書をまずは緻密に読解し、その議論の応用可能性を探っていくのがとりあえず近々の課題になる。ゆくゆくは読書会とかを行いつつ、友人たちにも記事を書いてもらえるような場所にしたい。

昼食で職場近くのビストロでオムライスを食べた。塩麹っぽい味付けの唐揚げがついていて、美味しかった。

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15時くらいから久々に部屋で映画を見る。 ケリー・ライカートの『ショーイング・アップ』。個展を行う彫刻家の生活をさらりと描いた映画だが、あらゆるショットが生き生きとしている。 主演のミシェル・ウィリアムズのアトリエは雑多なものが(逆説的な言い方になるが)整然と並んでいて清々しく、彼女が働くアート・カレッジは優しい光で満ち溢れていて美しい。特にそのカレッジの屋外で、ダンスの講義を受けている数人が緩やかな運動に身を任せる瞬間の多幸感。 何よりも素晴らしいのはそのラストだ。傷を負って飛ぶことのできなくなった鳩が、ギャラリーの狭い空間を縦横無尽に飛び回る。そして聖愚者めいた兄が黙ってその鳩を外へと解き放つ。こんな奇跡がそこにあれば、別に和解の言葉を口にしなくても、人は再び並んで歩かざるを得ないだろう。 素晴らしい映画だったのだが、途中でガッツリと寝た。15時に視聴を開始して、見終えたのが19時くらい。映画は2時間弱だから、2倍の時間を使って贅沢にこの映画を見たことになる。 昼食後から夕食前までの時間は、これくらいの緩やかさでしか生活できないような感じがある。どんなに気を詰めてパソコンの画面を睨みつけていようと、結局午後という時間は、芝生に寝っ転がってコーヒーでも呑みながらゆっくりと読書をして、太陽を瞼の裏に感じながら午睡にふけるくらいのことしかできないのだろうと思う。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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