無理な日の日記4

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酔っ払っている。

最近あまり眠りの質が良くない。これはこれまでの人生の中であまりなかったことだから、ちょっと困惑している。悩み事なんて中学生の頃の方が多かったのだから、端的にこれは体力の低下というべきなのかもしれない。

あくまで自分は散文書きだと思っているのだけれど、本当にそうなのか不安になる。正直僕の書くものはラジオ職人と比してあまりキャッチーではない。退屈な題材を、退屈な文章で書いているだけ。そろそろ読み手のことを真剣に考えた方が良いのかもしれない。でも自分に求められているのが何なのか、さっぱり見当がつかない。

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電車に乗り込むとやけに熱く見つめ合う男女がいたので思わずたじろいでしまい、二人から少し離れた場所に陣をとって本を読む。 金曜日だから本当は映画でも見に行きたかったが、飲酒のせいか前夜はあまりぐっすりと眠れたわけでなく、上映中にうつらうつらする予感がしたのでそのまま帰ることを決める。まあそもそも今はWordPressの改修に熱中しているから、映画を見る気分ではないというのもある。 随分と楽しく(ゆっくりと)読んできた蓮實重彦の『夏目漱石論』だが、今日はなぜだか文章が頭に入ってこない。多分疲れているのだろう。数行読んだだけで読書を断念し、本をコートのポケットに突っ込むとチラチラと周囲を観察する。 視線を横に向けると、背の高い男性が斜め下に真っ直ぐに視線を向けている。その向かいには、男性の視線と一致する角度で斜め上を眺める女性の姿。両者の視線は全くブレることなく、ほとんど完全な直線を描いて空間に固定されている。 この二人は見つめあっているわけではなかった。たまたま向かい合った男女がスマホを眺める視線が一致したというだけなのだ。見下ろすようにしてスマホの画面に集中する男と、スマホを掲げてその画面を凝視する女性。何せ二人はお互いの目を見ているわけではないのだから、恥ずかしい思いなど抱くこともなく、ただ二台の精密機器を介して視線の一致が仮構されているにすぎない。 気が向いた人はこの日記をPCで見てください。面白いよ。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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