ベルトコンベアには乗りたくないね

article

今日も夏季休暇なので、午後から国立新美術館でやっているテート美術館展に行く。同僚が折に触れてこの展覧会の話をしていたので、知らず知らずのうちに興味を抱いていたらしい。

https://tate2023.exhn.jp/

平日の日中だというのに、かなりの人混み。入るのにもちょっと時間がかかる。外国人観光客らしき人も多い。

壁際に掛けられた絵を見ていくのだが、別に順路などないのに人の流れができていた。気に入った絵の前ではしっかり立ち止まって鑑賞したいのだが、なんとなく進まないといけないような気持ちになってしまうのが辛い。写真を撮るミッションを課せられている人も多い。まるでアトラクションみたいだ。

近い将来、美術館に順路を守る義務が設けられる想像をした。ベルトコンベアに乗って、等速度で機械的に絵を視界に収めていく。

また悪口を書いてしまったが、作品はどれも面白かった。とりわけ気に入ったのは、キャサリン・ヤースという人の「廊下」という写真作品。若干縦長の構図で、中央に向かって伸びていく廊下を映す。僕の好きな構図だ。写真自体には何かしらの加工がなされていて、遠近感が狂ったような感覚。

美術館の何が良いかって、あの空調とそこを流れる緩やかな時間だと思う。東京ど真ん中の特別展に、後者を期待するのは筋違いだと反省。

展覧会を出ると、文句なしの夕暮れ。美術館の近くにあったネオンサインの光るお店に心惹かれる。何のお店だっけ。ジャズバー、というにはちょっと派手すぎるような。それはともかく、一人でここに入る勇気はまだ持ち合わせていない。

article
ランダム記事
中二の終わりくらいに人生で初めて学習塾に通い始めると、すぐに駿台模試を受けさせられた。ちょっと緊張しながら会場の高校に行って、試験時間長いなあなどと思った記憶がある。でも数学とか全然わからなくて。やっぱり中一から早稲アカに通ってるやつとかすごいなとか思ったりもしたんだけど、まあ別に俺そんなに熱意とかないしそんなに勉強もしてないしなとあんまり深く考えずに野球ばかりやってその模試のことはすぐに忘れてしまった。 一ヶ月くらい経ってその模試が返却された。で、びっくり。めちゃめちゃ国語の点数が良かった(全国50番とかだった。母数は忘れたけど)。野球の才能が全くないことは痛いほどわかっていたから、安易な俺は勉強の方に舵を切ろうと思った。受験勉強なんて全く考えてもいないのに、毎日勉強ばかりしている奴より俺の方ができるじゃん、みたいな。 まあそれはともかくとして、その時俺は自分のことを国語の天才だと思った。国語の才能に満ち溢れていると思った。文章を書くのが誰よりも得意で、将来はそれで食っていくんだろうなと。坂本勇人にはなれなそうだし、まあ次点でそれもありか、みたいなことをうすらぼんやりと考えた。 で、13年くらいそれを引きずっていたんだけど、社会人になって今俺はそんなに文章を書けないぞと痛感している。そうした絶望を感じてもおかしくないタイミングは幾度もあったんだけど(大学受験の模試で偏差値35とかだったり、まあそんなこと)、なんかここ数ヶ月でその思いを強くしている。うまくいえないんだけど、俺は適切な言葉を適切なタイミングで使うことができない。「東」を伝えるために、「北海道が上の方に位置する地図の右の方」みたいなまわりくどい言い方しかできない。 だから職場でチャットとかをするのが苦手。伝達すべき情報をまとめ上げることにものすごくストレスを感じてしまう。本当はただの一言で伝えられることを、300文字くらいダラダラと論点のわからない文章を書きまくって曖昧な伝達を済ませる、みたいなコミュニケーションになってしまう。そのくせ語尾とか細かい言い回しには気を配ってしまうから、無駄に時間と体力を使う。伝わらなくてもいいから、文章が下手だとは思われたくない。名文家自認が止まらない。 日記って感じでは無くなってしまったので、雑文置き場に投げておく。けど眠いのでここでやめ。続きは明日書くかもしれない。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

コメント

タイトルとURLをコピーしました