イケメン&バー

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午前中に鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』を見て、夕方からキネカ大森に『ゴーストワールド』を見にいく。

なんやかんやで初めて訪れる。西友やブックオフが入った施設の五階にあり、フィットネスクラブや自習スペースのあるフロアの一角を占めているのが面白い。娯楽の在り方として、それらは決して相容れない感じがする。

映画はとにかく前半が良かった。パンクロックに合わせて頭を振るイーニドの乱れた髪型が最高。

ただ後半になるにつれ、出たとこ勝負というか、視点人物がコロコロと変わる中でよくあるすれ違いのコメディみたいになっていくのはどうなんだろう、と思う。あとはラスト。ちょっと象徴的な意味に溢れすぎているような感じもした。

夜にも一本映画を見た。『1987、ある闘いの真実』という韓国映画。情報の出し入れが抜群に上手く、ちょっとこれは敵わんなあという気持ちになる。誰が敵わんのかはよくわからない。


そういえば映画館からの帰り道、夜の大森を歩いていると「イケメン&バル」と書かれた看板を見つけた。まあそういうお店は巷に溢れているだろうが、それをこういう直接的な表現で書くのは珍しいなと思う。しかしよく見ると「イタメシ&バー」であった。

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昼休みに会社の同僚と中華料理屋に行った。ちょっと左京区臭のするごちゃごちゃとした店内で、熊本料理が看板メニューらしい(中華とは?)。 太平燕という料理を頼んでみた。あえて料理名を検索せず、どんなものが出てくるのかを楽しみに待つ。店の片隅にはくまモンがラベルに描かれた焼酎らしきボトルが並んでいる。本業は居酒屋なのだろう。 出てきたのは、ちゃんぽんの麺が春雨になったような料理だった。とてもヘルシー。ただスープは結構濃いめで、リンガーハットのそれよりは心なしか白味がつよい気がした。胡麻豆腐みたいな色。 ご飯を食べながら、逆張りについての話をする。逆張りにもいろんなレベルがあって、一番王道の逆張りは浅野いにお。あとカネコアヤノとはっぴいえんど。 そういう一般的な逆張りでは逆張れない集団というのがあって、そこでは順張りが逆張りの意味を果たす。ワンピースとかミスチルとかバック・トゥ・ザ・フューチャーとかが、「俺でもこういうメジャーなのも好きなんだよね」みたいな斜め上気取りの発言とともに言及される。これを第二次逆張り論争と呼ぶ。 で、フィッシュマンズでもスピルバーグでも(これは前者後者の例。断るまでもないと思うけど)逆張れなかった時、そこでようやく人は真価を試されることになる。ノーランではダンケルクが一番好きだ、みたいに「あえてこの作品選びます」手法で乗り切ることもできるし、神曲読んでますみたいに思いきりクラシックに駆け抜けていくのも一つの手。あるいは「もう好きってどういうことかわからないんだよね」とエセ原理主義者を気取るのもありだし、なんやかんやゾロリが一番、と童心に帰るふりをするのも悪くない。 とまあこんな話をしていたら(ほとんどしてないけど)、昼休みが終わりを迎えてしまって、とても悲しかった。オフィスにとぼとぼと帰り、うまく扱えないWordとExcelとの格闘を始める。今はマイクロソフトが僕の敵だ。マイクロソフトに逆張りをかます方法を教えてください。 ちなみに最近、「数字であそぼ」という漫画を読んでいる。4月くらいに4巻まで読んで、最近5、6巻を読んだ。京大理学部の話で、リアリティがあるかはさておき、知っている景色ばかり出るのでとても懐かしく、辛い気持ちになる。京都に帰りたいね。 退屈をかくも素直に愛しゐし日々は還らずさよなら京都 栗木京子さんの歌。涙出てくる。こんな風に僕もうたえるかしら。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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