ちいさな猫に、おおきな言葉を

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映画美学校の脚本コースに通っていたときに、課題として書いた作品です。2022年の夏くらいに書きました。映像化するとだいたい60分くらいだと思います。

あらすじ

御子柴高校演劇部は、学校内に自前の劇場を持ち、その場所を中心として精力的に活動していた。そんなある日、劇場の取り壊しが突如として通告される。
一方的な決定に反対するべく立ち上がった、現役の演劇部員たちと卒業した演劇部の元部長。彼らはさまざまな工夫を凝らして、劇場の取り壊しをやめさせようとする。
しかし、思いの強さは人それぞれ違った。
はじめは一つだったはずの目的が、次第にすれ違っていく。無謀な戦いの果てに、彼らが行き着く先は——。

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大森のブックオフを一時間ほどぶらぶらと散策していると、『失われた時を求めて』が三冊ずつ全巻揃っていることに気が付く。あとヴァレリーやネルヴァルらの著作も三冊ずつ。合計四、五十冊ほどのフランス文学が、それほど広くもない店舗に並んでいる。 どれも新品同然の綺麗な本で、新刊書店でもなかなかお目にかかることのできない圧巻の光景。こころみに一冊取り出して開いてみると、2023年に東京駅の丸善で買ったことを示すレシートが挟まっている。 本の状態からして、おそらく同じ人が売りに出したものだろうと推測する。しかしその人物について色々と想像をたくましくしてみても、彼/彼女の像はぼんやりとも描かれない。一体どんな人物が『失われた時を求めて』を三冊ずつ購入し、すぐに売却するのか。 京都のブックオフで『新島襄自伝』が何冊も並んでいる光景を思い出す。同志社大学の入学式で新入生に配られるらしいその一冊は、結構な数が古書店に流れ込むことになるらしいとの話をよく聞いた。そこから気ままに連想をしてみると、プルーストが創設した大学が大田区に存することになってしまう。仮にそうだとしたら、跡を継いだ人間(あるいは有能な側近)がうまくやったのだと思う。 そういえばレシートが挟まっていたのだった。勝手な想像は具体的な事物によって早々に棄却されてしまうものだ。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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