ちいさな猫に、おおきな言葉を

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映画美学校の脚本コースに通っていたときに、課題として書いた作品です。2022年の夏くらいに書きました。映像化するとだいたい60分くらいだと思います。

あらすじ

御子柴高校演劇部は、学校内に自前の劇場を持ち、その場所を中心として精力的に活動していた。そんなある日、劇場の取り壊しが突如として通告される。
一方的な決定に反対するべく立ち上がった、現役の演劇部員たちと卒業した演劇部の元部長。彼らはさまざまな工夫を凝らして、劇場の取り壊しをやめさせようとする。
しかし、思いの強さは人それぞれ違った。
はじめは一つだったはずの目的が、次第にすれ違っていく。無謀な戦いの果てに、彼らが行き着く先は——。

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仕事終わりに映画館へ。ずっと前から楽しみにしていたケリー・ライカートの『ファースト・カウ』を見る。 あらすじ 西部開拓時代のオレゴンで出会った、流れ者の料理人クッキーと中国人移民のキング・ルー。意気投合した二人は、その街の有力者が連れてきた最初の牛からミルクを盗んでドーナツを作り、一攫千金を狙う。 感想 立ち去るかもしれない男 抜群に良い映画だった。特に素晴らしいのが、「この人はもう帰ってこないかもしれない」と思わせる画面づくりの巧みさだ。 序盤、キング・ルーの小屋に初めて招待されたクッキーは、キング・ルーが小屋の外で薪を割っている間その中をうろうろと歩き回る。ちょっと掃除をすると、クッキーは小屋の外に出る。普通に考えればカメラは外に出たクッキーの姿を追いかけていくものだろうが、ケリー・ライカートは小屋の中にカメラを残す選択をする。無人となった小屋の窓からは、薪割りに勤しむキング・ルーの姿が見えている。 「くつろいでくれ」と言って火を熾すために斧を振る男の親切心が無視されてしまうのではないかという緊張感。無人になった小屋は静かに張り詰めた空気に満たされていく。この男は、何も言わずに立ち去ってしまうかもしれない。 少しするとクッキーは小さな花を片手に戻ってくる。別離の予感は杞憂に終わるのだが、この映画にはこうした緊張感が常に漲っている。いつも一緒にいることが約束されていない二人の友情。その危うさはラストシーンに最高点を迎えることとなる。 デッドマン? 本作は冒頭にウィリアム・ブレイクの詩が引用される。19世紀のアメリカで、ウィリアム・ブレイクといえば、ジャームッシュの『デッドマン』を連想してしまう。 とはいえ直接の関係が目についた訳ではない。ジャームッシュとライカート。同世代で、現代のアメリカを代表する二人だと思うし、実際に両者は関係があるはずだから、この二人について書かれた論考でも読んでみたいと思う。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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