うたた寝の地点

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カウリスマキの『パラダイスの夕暮れ』を見る。初見のつもりで見始めたら、あらゆるショットがどれも既知のものであるように思え、カウリスマキの映画はどれもこれも似ている、などと雑な結論を下しそうになったが、よくよく記憶を掘り返してみると一年ほど前に途中で寝落ちしてしまったことを思い出す。とはいえどこで眠ってしまったのかは覚えておらず、画面が全くの新しい画面として現れる瞬間を待っていると、じわじわと襲ってくる眠気に抗うこともできずうたた寝をしてしまう。

目を覚まし、シャワーを浴びて再び映画と対面すると、そこに広がっているのは完全に新しい映画であった。一年越しに、同じ映画の同じ地点で眠ってしまったらしい。こういうことはしばしば起きる。

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とうとう明日が引っ越し。仕事終わりに鍵を受け取る。不動産屋というのはほとんど未知の世界で面白い。小さい頃にイメージしていた「仕事」そのままの感じ。受話器を肩に乗せて、ハイハイと頷きながらメモをとる人の姿を見れたのは嬉しかった。 帰ったら部屋の整理。爪切りとか綿棒とか、生活に必要なものを適当に袋に入れていく。持っていき損ねるものはたくさんあるだろうけれど、まあ最後まで足掻いてみようかしら。と思ったが、寝る。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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