七年ぶり

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ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』を読み始めた。市井の人から物語を集め、それらを精選した掌編集だ。ラジオ番組での企画がもとで、「現実」に起こった「非現実」的なお話が集められている。

これがかなりいい。フィクションが作り出されるそのきっかけとなるようなエピソードたち。確か受験勉強をしていた頃に地元の本屋で買ったのだから、もう7年ほど本棚で眠っていたことになるのだが、もっと早く読んでおけばよかったと後悔している。日記も飽きてきたところがあるし、似たようなことが僕にできないかと考えたりもする。

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一日中涼しかった。こんな日の夕方に昼寝をしたらさぞ気持ちの良いことだろう。そう思って、今日は計画的に昼寝をした。 昼過ぎに『力と交換様式』の読書会を終えると、カーテンを閉めて映画を見る。ベルトリッチの『暗殺の森』。見始めるとすぐに睡魔が襲ってくるので、10分くらいその欲望と戯れつつ、頃合いを見計らってベッドに転がり込む。あえて眼鏡を外さずに、目を閉じる。旅行で見た景色とかをなんとなく瞼の裏側で再生しながら、そのイメージが次第に抽象的な図形に変わっていく感覚を味わう。 いい昼寝だった。だから夜はあまり眠くならない。 風呂場で新しい物語をの断片を妄想してみた。最後の時間稼ぎと称して、バブルの名残が色濃く残る街にやってくる。そこで数十年前からタイムスリップしてきたとしか思えないような派手な若い女と出会う。これは『ティファニーで朝食を』だな、と思う。坂道を走る。浪人生の男と、女子高生のカップルが主人公の家に転がり込む。 なんだかいけそうな気がしている。が、これはなんの話なのだろう。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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