七年ぶり

article

ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』を読み始めた。市井の人から物語を集め、それらを精選した掌編集だ。ラジオ番組での企画がもとで、「現実」に起こった「非現実」的なお話が集められている。

これがかなりいい。フィクションが作り出されるそのきっかけとなるようなエピソードたち。確か受験勉強をしていた頃に地元の本屋で買ったのだから、もう7年ほど本棚で眠っていたことになるのだが、もっと早く読んでおけばよかったと後悔している。日記も飽きてきたところがあるし、似たようなことが僕にできないかと考えたりもする。

article
ランダム記事
昨日から旅行に来ている。海の近く。部屋からは水平線が見える。この海を見て、それでも海賊になろうとするルフィはすごい。 昨晩寝る前に「かっこいいものしりとり」をした。各々がかっこいいと思うものを挙げて言葉をつないでいく。リンカーンの企画「朝までそれ正解」のしりとりバージョンみたいな感じ。 「それは本当にかっこいいのか?」と審議が行われるのが面白い。チョッパーはかっこよくないけれど、ウソップはかっこいい、みたいによくわからないところに線が引かれるその適当さも癖になる。あとは圧倒的な正解を出した時。「ず」から始まるかっこいいものとして、ズラタン・イブラヒモビッチが出てきた時は興奮して踊りださんばかりだった。 結局夜中に二時間くらいやってしまった。本当に朝までやってしまうところだった。久方ぶりに緩やかに流れる時間が戻ってきたような気がして、懐かしくなる。意味も目的もない会議とかが会社でもできたらどれだけ楽しいか、そんなことを考える。 ただこの遊びには弊害があって、本当に一日中「かっこいいものしりとり」のことばかり考えてしまう。これは寝る前の1日で最も緩い時間にやるからその良さが出てくる類の遊びであって、真昼の海辺でこんな遊びをするのは機会の損失かもしれない。 そんなこと考えたくないね。損失なんかしていないよ。と曖昧な結論。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

コメント

タイトルとURLをコピーしました