雨の音が重なって

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夜、最近アマプラに入った『十二人の怒れる男』を見ていたら、中盤くらいで激しい通り雨が降る場面があった。とはいえこの映画はほとんど一つの室内で展開される映画であるから、その雨は視覚的に表現されるより先に音として現れ、以降そのザラザラとした雑音が通奏低音のように映画全体の雰囲気を作り上げるのだが、おそらくは映画の中で雨の音が強調されると同時に現実の東東京でも雨が強まり、部屋の外から聞こえてくる重苦しい水しぶきのざわめきが映画の音と奇妙に反響しあって、なんと形容すべきかわからない奇妙な(とはいえ悪くない)視聴環境を作り上げていた。

映画『十二人の怒れる男』の感想・レビュー[34022件] | Filmarks
レビュー数:34022件 / 平均スコア:★★★★4.1点
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新居にはまだ洗濯機がないので、洗濯物がたまるたびにコインランドリーに行くことになる。 家から近くに小綺麗な店舗があり、越してから一週間ほど経った数日前に、ようやく初めてその店を訪れた。 店内は清潔感があり、好印象。洗濯乾燥も問題なく行えたし、その点に不満はない。しかし一点だけ、どうしても認められないことがある。 洗濯乾燥に千円もかかる。そのくせ紙幣をそのままを 突っ込むことができず、わざわざ洗濯機横の両替機を使う必要がある。 それに僕が洗おうと思った量は、料金プランの最小である。たしかに乾燥さえしなければ七百円だが、看板を見てもメインサービスは洗濯乾燥、つまり千円分のサービスなのである。 千円札を百円玉十枚に両替することで、「コインランドリー」の定義にかろうじて当てはまる、そんなことを許してなるものか。 とはいえタオルはフワフワ。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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