『エドワード・ヤンの恋愛時代』を見た

仕事終わりに友人と新宿武蔵野館で『エドワード・ヤンの恋愛時代』を見た。恥ずかしながら僕は今までエドワード・ヤンを見たことがなかったので、これが初めての鑑賞となる。

ロメールを三倍速でやってちょっと北野武ととんねるずを混ぜ込んだみたいな映画だった。その中に途方もなく美しいショットが入り込む、まあ奇妙と言えば奇妙な、しかしチャーミングな映画だった。

とはいえこれが日本映画だったらあまり好きになれなかったかもしれない。異常なほどデフォルメされたキャラクターは、母語で実写だとちょっときついかもとも思う。その点濱口竜介はすごい。母語でこれに近い感覚をもたらすのだから、やはり並大抵ではない。ただ、ここまでの密度でキャラクターを展開し、それを無理やり相関図的な関係性の中に落とし込むのは実写映画の限界を超えているとも思った。

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今度こそ本当に諸々が落ち着いたので、コンテストに送る脚本を書こうと色々考えている。こういうのは宣言するほうがサボらずにできるから、あえて書いておく。 十月末が締め切りなので、あまり時間はない。前に書いたやつをブラッシュアップするか、気分一転新たな物語にするのか迷いどころ。どっちもやりたいが、そんなことをしたら頓挫するのは目に見えている。 基本的にやりたいことは一つ。『ティファニーで朝食を』のホリー・ゴライトリーみたいなヒロインを登場させること。ともかくキャラクターの魅力だけで引っ張っていけるような脚本を書いてみたい。 ただ一人で脚本を書いているだけだとだいぶしんどくなってきた。何というか、やはり人を巻き込んでなんかしなければならない。お祭りみたいな熱狂の切れ端が欲しい。このサイトもその練習のつもりだったが、だんだんと一人ぼっちになってきたので、なんとかしなければならない。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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