昨日更新しなかったことを死ぬほど後悔

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高校の時の部活の同級生と飲んだ。この前似たようなイベントがあったけれど、今回は顧問の先生が二人来てくれた。ありがたい。僕のことなんかとうの昔に忘れていると思ったけれど、どうやら覚えてくれていたらしい。こんな幸せなことは他にない。

部活の同期と集まると、いつも話題に上がるエピソードがある。大切な試合でエラーをした僕が、帽子を破りすてて不貞腐れていたこと。どうやら試合用の帽子のつばを引きちぎり、ベンチの後ろの方でうだうだと文句を垂れていたらしい。実のところ当人の僕は具体的なことをあまりよく覚えていなくて、その時の何ともいえない苦しい気持ちをネタにして消化することしかできない。まあそれはともかく、僕はそのエピソードを聞くたびに、下手くそな悲劇詩人を引っ提げて皆の前に顔を出すことになる。


ここまで書いて、寝落ちしてしまった。二週間くらい欠かさずに書き続けてきたから、ちょっとした挫折感。こうやってずるずると習慣が習慣邪悪なってしまった情けない過去があるから、今日は何としても書かなければならない。


大学の頃の友人たちと伊豆に来ている。旅行をしながら日記を書く僕は偉いのか、それとも空気読まずなのか。

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大学の頃の友人と上野でお酒を飲んだ。予想していた通りかなり混雑していて、十八時過ぎに行ったのだがメインの通りにあるお店はほとんどが満席で入れない。それでちょっと裏に行って適当な焼トン屋に入ると、そのお店がかなり良かった。 焼きたての串は香ばしくてお酒が進むし、サイドメニューにある牛すじのトマト煮込みはとろとろのビーフシチューのようで美味しい。ビールも安く、店員の接客もテキパキとしていて気持ちがいい。土曜夜の忙しさが、投げやりな「こなす」動作に堕することなく、部活のような爽やかさへと昇華している。飲食店が世の中で最も過酷な仕事であると信じて疑わないのだが、それがこうもエネルギッシュな運動として展開されるのはすごいと思う。なかなかこういう風に仕事をすることはできない。 なんの気無しに頼んだシーザーサラダに温泉卵のようなものが載っていて、ずっと考えてきた問題——ローストビーフを紹介する食レポで、さんざんその肉質やら加熱の仕方のこだわりを見せてきたのに、いざ実食という段になってその肉の上に乗った生卵を割る瞬間に焦点が当てられるとき覚えるような違和感——がふと思い出され、そのことについてあれこれと喋った記憶がある(サラダは美味しかった)。せっかくその料理の良さについてあれこれ述べてきたくせに、最終的に黄身トロが全てを持っていってしまうのはどうなのか。 それはラストシーンで主人公とヒロインがキスをして「はいこれで満足でしょ」と思わせてくる映画と似ている。それ以前がよかろうと悪かろうと、ちょっとロマンティックなラストがあれば観客は納得すると思われているのか。 そんなことなら食レポは生卵をご飯の上に乗せその黄身が割れる瞬間をカメラに収めれば十分だし、映画は延々とキスシーンだけを垂れ流していればいい。 まあこんなくだらない話を延々にした。かなり楽しかった。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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