春は憂鬱

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いつも通り職場で昼食を食べた後、あたりを気ままに散歩する。朝は痛いほどに冷たかった風も比較的ましになっていて、確かに少し寒いが食後の眠気を覚ますにはちょうど良い心地よさ。十分ほど歩いてさあ仕事を再開するかと席についてパソコンを開くと、薄々わかっていたことだが強烈な鼻のむず痒さがやってきて、その勢いでほとんど人でも殺せそうなくしゃみが止まらずに出てしまう。眼精疲労と花粉で痛めつけられた目は涙で潤み、どうして俺がこんな目に、とそのまま号泣してやり場のない怒りを四方に発散させてやろうとも思うが、十二分に大人である僕はその感情を抑制して涙と鼻水にまみれたままパソコンを開く。春は憂鬱だ。

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午前中に鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』を見て、夕方からキネカ大森に『ゴーストワールド』を見にいく。 なんやかんやで初めて訪れる。西友やブックオフが入った施設の五階にあり、フィットネスクラブや自習スペースのあるフロアの一角を占めているのが面白い。娯楽の在り方として、それらは決して相容れない感じがする。 映画はとにかく前半が良かった。パンクロックに合わせて頭を振るイーニドの乱れた髪型が最高。 ただ後半になるにつれ、出たとこ勝負というか、視点人物がコロコロと変わる中でよくあるすれ違いのコメディみたいになっていくのはどうなんだろう、と思う。あとはラスト。ちょっと象徴的な意味に溢れすぎているような感じもした。 夜にも一本映画を見た。『1987、ある闘いの真実』という韓国映画。情報の出し入れが抜群に上手く、ちょっとこれは敵わんなあという気持ちになる。誰が敵わんのかはよくわからない。 そういえば映画館からの帰り道、夜の大森を歩いていると「イケメン&バル」と書かれた看板を見つけた。まあそういうお店は巷に溢れているだろうが、それをこういう直接的な表現で書くのは珍しいなと思う。しかしよく見ると「イタメシ&バー」であった。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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