まあ大丈夫だろを積み重ねた自信は脆い

article

十日くらい前にキッチンの蛍光灯が切れてしまうと、立て続けにトイレの電灯も切れてしまい、数日前から部屋がどんよりと暗い。

そういうわけで、ちょっと前にAmazonで照明を購入。ついでに買った三冊の本と一緒に、段ボールに入れられて届く。いつもなら開封するのが面倒でそのまま一週間ばかり放置してしまうのだが、その中に本が入っている喜びからか、玄関の向こう側で荷物が置かれた気配を察するや否やすぐにその箱を回収して開封、その勢いを利用して即座に照明の設置に取り掛かる。

しかし蛍光灯や照明はあまり書い慣れておらず、特に前者はその長さによって種類がたくさんあるので不安になる。一応軽くは調べたが、確固たる自信を持てるほどには調べ切れておらず、まあ大丈夫だろと楽観的な気持ちのまま注文ボタンを押したことを後悔する。

とにかくまずは電灯を設置。電気を消し忘れていたので、設置場所と噛み合った感触があった瞬間に点灯してしまいびっくりする。薄いガラスの向こうから結構な熱が放出され、危うく落とすところだった。小さな反省。

続いて蛍光灯を設置するのだが、やはり不安は拭い切れず、まずはちょっと皿洗いをしたり、スマホをチラチラと眺めたりして時間を潰す。とはいえこんな風に時間を失うのは金輪際やめにしたいので、意を決して蛍光灯をはめ込みに向かうと、これまでの不安はなんだったのか、これ以上なくスムースに蛍光灯の設置は完了し、真っ白の不健康な光がキッチン周りに照射される。

ほっと胸を撫で下ろす。完璧な買い物をした。しかしまあ大丈夫だろ、を積み重ねて構築された自信は脆いはず。

article
ランダム記事
今日は仕事が休みだったので、九時くらいにのんびりと起きる。休日の午前はダラダラと無為に過ごすのが常になっていたから、映画でも見ようと思い、先日冒頭で寝落ちしてしまった『暗殺の森』をテレビで鑑賞したが、前回の試聴と同じところでまた寝てしまう。 昼過ぎに、ゴダールのドキュメンタリーを見に新宿へ向かう。 ゴダール自身の映画と関係者とのインタビューで構成された一本。映画に取り憑かれた彼の人生を通時的に描き出す。 興味深かったのは、このドキュメンタリーの中に時折再現ビデオのような場面が挿入されていることだ。当時のアンナ・カリーナとアンヌ・ヴィアゼムスキーを演じる若い女性が、実際のアーカイブ映像の中に組み込まれている(多分)。どういう意図なのか気になる。まあ過去映像だけだと退屈だというのはあるかもしれないが、日本のバラエティー的なものに親しんでいる僕からすると、そのような構成はなんだか安っぽいものに思えてしまう。 歩きながら何となくミスチルを聴いているとふとスピッツが聴きたくなった。するとSpotifyはTomorrow Never Knowsに続いておもむろにロビンソンを流し始める。わかってるじゃんお前、と一瞬思ったが、だんだんとムカムカしてくる。俺の欲望をわかった気になりやがって。もっと心を無秩序に保ち、ビッグデータとやらを困惑させ続けなければならない。 部外者日記を全く書いていないので、これは良くないよなと思って準備を始めた。またまたみうらじゅんについて。そんなに部外者の話にならないかもしれないけれど、まあ何とかする。脚本も書きたいが、今日は手につかなかった。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

コメント

タイトルとURLをコピーしました