これまで調理したことのない食材を買うのが楽しい

article

杖みたいに長いごぼうが春の食材として売っていたので、思い切って買ってみる。洗いごぼうである。

綺麗に洗われたその根菜は、日焼けした皮膚のようにも見える。実際に手に取ってみると思っていた以上に固く、これが食材であるとは到底思えない。チャンバラでもしてみたいような気持ちになる。

笹掻きにして最近よく作っている豚のあんかけに混ぜ込んでみると、ほんのりと香る土臭さが心地よい。下手くそな包丁さばきのせいで、一部のやけに分厚く切られたごぼうが生煮えになっているが、まあそれくらいは許そうと思う。

最近はこんな風にこれまで調理したことのない食材を買うのが楽しい。

article
ランダム記事
朝、具沢山のお味噌汁を作ることにハマっている。というのも、最近土井善晴さんの「人生が楽になるお味噌汁の作り方」という動画ばかり見ているのである。 要点をかいつまめば、「お味噌汁には何を入れたっていい」「具沢山にしてしまえばお味噌汁がおかず代わりになる」という内容。余った食材を適当に放り込んでなんとなく味噌を溶かせば十二分に美味しい一食分の食事ができるということで、かなり実践的だ。 とはいえ僕がお味噌汁にハマったのは、アドバイスの有益さというよりも、単にこの動画がめちゃくちゃに魅力的だからである。 昔から色々なところで言っているが、僕はなぜかYouTubeの料理動画に限って、何度も同じ動画を繰り返し視聴してしまう。葉加瀬太郎がペペロンチーノを作っている動画や、粗品がわかたまスープを作っている動画は冗談抜きでもう数百回ずつ見ている。 どうやら僕は今、そのバリエーションとして先のお味噌汁の動画にハマっているらしい。それで冷蔵庫に食材のあるかぎり、朝から十分くらい時間をかけてお味噌汁を作っているのである。具材もたっぷりだから健康にも申し分がない。YouTubeの最も健康的な活用法である。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

コメント

タイトルとURLをコピーしました