流れる文字に時間を取られ

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仕事終わり、駆け足で電車に飛び乗って渋谷へ向かう。ヒューマントラストシネマ渋谷でビクトル・エリセの『エル・スール』を見るのが目的。 客入りは八割くらい。一人で着ている人が大半で、皆無表情で座席に着く。スーツを着ている人こそ少ないものの、仕事終わりの人が多いような感じがする。当たり前だが土日のシネコンみたいに前のめりで娯楽と向き合おうとしている人が多くいる映画館とは全然違う。 予告編の終わりがけ、僕の座っている席の列に一人の女性がやってくる。腰を上げてスペースを確保するが、その隙間を通り抜けることなく、僕の手前で立ち止まり歩んできた方向と反対に向き直る。自分の動作が無駄であったような気がしてちょっと恥ずかしくなり、誰に対してでもなくぎこちない笑みを浮かべて気まずさを緩和しようと試みる。 僕が腰を下ろした瞬間、その女性は再び反転し僕の前を通り抜けようとする。僕は座席をトランポリンみたいに使って慌てて立ち上がりその女性を奥に通す。すると彼女は僕の隣に座っている男性に何やら小言で話しかける。「席を勘違いしてしまって」と男性が言う。 「席を勘違いしてしまって」と繰り返し男性は言う。その声は上ずっている。「NO MORE 映画泥棒」の映像が、彼の焦りを掻き立てるように館内に響く。 あんなにも長い時間として認識される予告編の時間を、彼は焦りとともに一瞬で乗り越えたのだと思う。 『エル・スール』はいい映画でした。そりゃそうか。ちょっと泣きそうになった。

翌日が休みであることにかまけて夜からずっとこのサイトをいじくり回していた。

テキストが横に流れてくる機能をつけたいなあと思っていたので、せっかく時間もあるしささっとやろうと思ったら、結構時間を取られてしまう。あれをやればこれがダメになり、どこまで戻れば良いのやら……と頭を悩ます繰り返し。

もともとはPOPEYE Webみたいに、テキストが滑らかに流れてくるようにしたかったのだが、僕の技術ではどうやっても文章が途中でぶつ切りになってしまう(スクショを撮っておけばよかった)。

それで諦めて一文字づつコマ送りのようにして流すことにしたのだが、フォントがどうも気持ち悪い。ならば電車の中みたいにドット風に仕立てればいいと気がつくのにだいぶ時間がかかる。

結構疲れた。なにせ僕はエンジニアではない。こういう風にすればできるかなと思ってChatGPTに投げてみて、それを延々と修正していく作業だ。まあ楽しかったから結構長い間没頭できたわけだが、休日前の一日(と休日本体)を使うには、ちょっと疲労が大きいかもしれない。


まあ記事の中からランダムに一つの投稿を選び出し、その本文を表示する機能です。普段はトップページに置いてあるのでぜひみてね。

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生活のリズムを変えてみようと思い、日記を書く時間を朝に変更してみる。引っ越しをして職場が近くなり、通勤に使っていた時間が空いたから、という理由もある。 部屋に机が届いた。それなりに大きい。引っ越し直後の部屋、という印象から脱却するためには、あと電子レンジと洗濯機を買えば良い。ついでに段ボールにしまいこまれたままの文庫本やら漫画やらを収納する本棚も。 机の上の配置を決める。モニターを中央奥に置き、その前にPC。右方にはブックスタンド。欲を言えばモニター左にパソコンを置きたい。PCスタンドがほとんど無意味になっているという理由もある。ちょっと高価なキーボードでも購入し、今PCを置いている位置に置く。ノートパソコンをキーボード代わりに使っているのは、やはりあまり美しい構成ではない。 とはいえ、特段不便ということもないのだから後回し。配線整理とか、やり出したらキリがない領域にも考えが及ぶが、泥沼が待っているような気もするし、別にコードが絡まっていようがそれほど問題はないので後回し。 部屋をよりよく見せるための工夫にばかり気が回ってしまうのは、久々の一人暮らしでウキウキが抑えきれていないからかもしれない。大学一回生、初めて一人暮らしを開始した四月に、風呂掃除キットより先にコーヒーミルを購入したことを思い出す。ティッシュケースとかはしばらく経って余裕が出てきたら買えばいいし、経験上そうした工夫は数ヶ月で無意味な投資であったことが判明するのだから。 散歩をした。一応シャンプーを買いに出かけるのが名目。小さな公園で、三人組のおばあちゃんがヤンキー座りをして談笑していた。
山口宗忠|Yamaguchi Munetada

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