洗濯機の配送時間が16時〜18時であったこともあり、絶妙に外出する気にならず、ちょっとスーパーに行ったくらいでほとんど一日中引きこもっていた。午後に何をしていたかの記憶があまりない。 日が暮れ始めた時間に洗濯機が届く。自力で設置作業を行い、試運転を行なってみると、排水からじわじわと水が漏れ出してくる。ちょっとでも目を離していたら結構やばかった。 前日に見たリューベン・オストルンドの『ザ・スクエア 思いやりの聖域』がかなり良かったので、前作の『フレンチアルプスで起きたこと』を試聴。前者ほどショットの精度が高いわけでもないし、脚本レベルでの緊張感も抑え気味だが、結構良い。ただ、彼の作品は「男らしさとは何か」みたいなテーマがかなり明示的な形で設定されていて、それを説教くささとして捉える向きはあると思う。 寝る前に『アメリカン・ビューティ』も鑑賞。超有名作だし、勝手に軽いラブコメだと思っていたら、全然違った。別に難しい話ではないのだが、何かを語ろうとすると、何かを語り損ねてしまうような重層性(これは複雑さとは違う)がある気がした。 一人で号泣するほどに悲しいことがあり、その気持ちを相手に伝えたいのだが、しかし相手の前では涙が自然に溢れるようなこともなく、泣き真似のようになってしまう、みたいな状況について。 映画を見ていて、ふとそんなシーンを思い浮かべたので記録。

映画についての覚え書き
夕方から渋谷に濱口竜介の『悪は存在しない』を見に行く。最近それなりの頻度で渋谷に行っているので、大体の出口にはパッといけるようになっていたのだが、上映時間十五分前に駅に着いたこの日に限って迷ってしまう。改修途中の構内は思わぬところで曲がって...

部屋は隙間だらけ
長い間眠ったがゆえの疲労感とともに目を覚ますと、近くから人の声が聞こえてくる。同じ建物の別の階から届いているような具合で、それはちょうど実家の二階から一階で話している家族の声を聞いているような感じだ。生暖かい空気の中で、ぼんやりと色々なこと...

二日酔いに負けない
遅くまでお酒を飲み、そのまま転がり込んだ人の家で目を覚ます。お酒を飲んだ翌日は無為に過ごしてしまいがちなので、このまま直帰せずにどこかに寄り道しようと思う。二日酔いに優しいすっきりとした醤油ラーメンを食べながらあれこれと戦略を練っていると、...

サボり日記
二日連続で大寝坊を決めたので朝日記を書く時間がありません。ただ大寝坊してしまうということは前夜が楽しかったということだし、健康的に眠れているということだし、まあそれはそれでよしということにします。

YouTubeの健康的な活用法
朝、具沢山のお味噌汁を作ることにハマっている。というのも、最近土井善晴さんの「人生が楽になるお味噌汁の作り方」という動画ばかり見ているのである。要点をかいつまめば、「お味噌汁には何を入れたっていい」「具沢山にしてしまえばお味噌汁がおかず代わ...

そこまで貧乏じゃない
ふと銀行口座の残高を調べてみると、残り数百円しかない。しかも明細によれば、二度ばかり「緊急補填金」と称された多額のお金が振り込まれており、それでマイナスがプラスに転じているにすぎない。こんなにお金を使ったっけなと思いながら、緊急補填金につい...

幻の野菜
ずっと引きこもって作業をしていたので、気分転換をしようと買い物に行く。ちょっと散歩もしたいということで、普段は通らない道とかを通ったりする。いつも行く駅前のところとは別のスーパーは、やはり品揃えや価格帯も異なっており面白く、ついつい余計な買...

お昼の風景は変わりゆく
昼休みにトンカツを食べに行く。そこそこ並んでいたのだが案外すっと店に入れた。小さい店なのにこの回転の速さはさすが昼飯時のオフィス街だと思う。開いた入り口を正面に見据えつつトンカツにがっついていると、初老の男性が待ちの列に並んでいる姿が目に入...

これまで調理したことのない食材を買うのが楽しい
杖みたいに長いごぼうが春の食材として売っていたので、思い切って買ってみる。洗いごぼうである。綺麗に洗われたその根菜は、日焼けした皮膚のようにも見える。実際に手に取ってみると思っていた以上に固く、これが食材であるとは到底思えない。チャンバラで...

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで日記について考えた
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んだ。結構長い間自分が考えてきたことが整理されたような気がしてよかった。たとえば次のまとめ。① 読書——ノイズ込みの知を得る② 情報——ノイズ抜きの知を得るここでいう「ノイズ」とは、ある個人にとっ...