夕方から渋谷に濱口竜介の『悪は存在しない』を見に行く。
最近それなりの頻度で渋谷に行っているので、大体の出口にはパッといけるようになっていたのだが、上映時間十五分前に駅に着いたこの日に限って迷ってしまう。改修途中の構内は思わぬところで曲がっているし、高架では降りたいところで降りることができない。結局出口から駅を大きくぐるっと一回りしてようやく目当てのスクランブル交差点に到達し、慌ててエレベーターに乗り込む。
映画は面白かった。ちょっと理屈っぽいところもあるような気がするけれど、それはともかくとして面白かった。序盤と終盤はかなり画面構成が凝っていて、たとえば薪割りをする主人公を捉えたロングショットで、その脇に置かれた赤いチェーンソーが引き締める画面のすばらしさ。
以下メモ書き。いずれじっくりとこの作品について書けたらいいと思う。
- 四幕構成
- 一幕目の画面が四幕目で繰り返されること→サスペンス!
- 車内の会話は相変わらず抜群に上手い
- 崇高(いうまでもない気がするし、理屈っぽさの原因でもある気がするが)
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