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堀江敏幸「送り火」 不必要な引用【第1回】

しかし、とりわけ絹代さんを惹きつけたのは、教室全体に染みいりはじめた独特の匂いだった。子どもたちはみな帰省の墨汁を使っており、時間をかけて墨を磨るのは陽平先生だけだったけれど、七、八人の子どもが何枚も下書きし、よさそうなものを脇にひろげた新...
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無理な日の日記7

この前書いた「不必要な日記」ができたのだけど、今からサムネを作る元気がないのでまた明日。まあ一日寝かしておきたい、という気持ちもある。文章を書いていると思わぬところで序盤に撒いた仕掛けを回収できる時があって、その度に幸運だなあ、と思う。運だ...
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歯軋りの予感

ちょっと頭が痛い。カフェインを摂取していないせいかなと思い、コーヒーをがぶ飲みしたが、どうも治らない。眼精疲労かしら。目から顎にかけて、筋肉が凝り固まっている感じ。今晩は歯軋りの予感がする。僕が歯軋り持ちであることを知ったのは、昨年寮で共同...
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(理想的には)写真のある生活

何らかの引用と、それにまつわるエピソードを綴るエッセイを書いてみる。同僚がこの日記を読んでくれて、そうすることをおすすめしてくれたからだ。とはいえそれは日記という感じでもないから、ちょっと別枠を設けることにした。タイトルは「不必要な引用」。...
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乱読時代

美学を勉強しようと思い、最近出た新書を読み始めた。 読み始めたばかりなので感想もまとめも何もないが、電車で立ったまま読むべき本はやはり新書なのだという思いを強くする。満員電車で縮こまりながら専門書を開き、顔を顰めながら付箋貼り貼りするのはや...
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くるりを聴きたい

言葉は転がり続け 思いの丈を通り越しうまく伝わるどころか 掛け違いのボタン 困ったな20歳の頃。志望する大学に合格せず、孤独を自分勝手に抱え込み、図書館で一人受験勉強をしていた時期があった。家族以外とは誰とも会話せず、Twitterを眺めて...
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歩道橋を歩かない

少し前に京都を訪れた際、思い出巡りも兼ねてかつて自分が暮らしていた一乗寺を訪れた。その帰り、東大路をゆっくりと南に向かって歩く。漫遊堂の前あたりの交差点で信号待ちをしていると、歩道橋があることに気がつく。四年もの間幾度もこの道を往復してきた...
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牡蠣ばっか食いやがって

家探しに、朝から不動産屋に向かう。土砂降りの中最寄り駅まで歩き、無意味に寝不足な僕の足はぐしょぐしょになり凍えてしまう。思い切って部屋を決めた。家賃とか間取りとか部屋の綺麗さとかみたいな、部屋決めの解像度が最低レベルの人の基準だとほとんど同...
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引っ越しするぞ!

家探しをしている。明日も朝から不動産屋で色々物色。お金のこととかも、やはり真剣に考えなければならない。何となく気分が上がらないので、ほとんど義務的な更新。
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タイトルなんてもんはないさ

色々と企画を考えている。とはいえこれは仕事とは関係ない。仕事だと思うと、なぜだか頭がカチコチに固まってしまって、どうも柔軟な発想ができない。まじめにやらなければならないという強迫観念があるのだと思う。同じことばかり書いていてつまらん人間だ。...